墓じまいの費用相場はいくら?内訳と安く抑える方法

墓じまいの費用相場は、業界大手ポータル「いいお墓」(鎌倉新書)の公開情報によると、総額でおおむね30万〜150万円が目安とされています。内訳は大きく分けて「墓石の撤去工事」「行政手続き」「閉眼供養・離檀料などのお布施関係」「新しい供養先」の4つです。
- 総額の目安はおおむね30万〜150万円(「いいお墓」の公開情報)
- 総額を左右するのは、墓石の撤去工事費30万〜50万円程度と、新しい供養先の費用30万〜100万円程度の2つ
- 行政手続きの実費は数百円〜数千円程度で、総額への影響はほとんどない
- 次の一手:墓地の管理者に指定の石材店があるかを確認したうえで、複数の石材店から相見積もりを取る。あわせて、お墓のある自治体の窓口で補助制度の有無を確認する。

墓じまい費用の内訳は4つに分けられる
墓じまい費用の内訳と金額の目安
注意:上記の金額はいずれも出典元(いいお墓・鎌倉新書)の公開情報に基づく目安です。実際の金額は寺院・霊園・業者により異なります。正確な金額は必ず個別の見積もりと寺院・霊園への確認で把握してください。
親のあと手帖編集部が2026年7月に墓じまい経験者96人へ実施したアンケートでは、総額(遺骨の移転先費用を含む)は「50〜100万円」が最多の43%で、約65%が50万円以上と回答しました。分布の詳細は関連記事「墓じまいの費用は実際いくら?経験者96人アンケート」で公開しています。
出典元の記載と、離檀料が発生する場面を詳しく見る
業界大手ポータル「いいお墓」(鎌倉新書)の解説では、墓じまいの総額はおおむね30万〜150万円が目安とされ、内訳として墓石の撤去工事費30万〜50万円程度、新しい供養先の費用30万〜100万円程度が示されています。要約:いいお墓(鎌倉新書)「墓じまいの費用」
なお、閉眼供養のお布施と離檀料は、いずれも寺院への謝礼というお布施の性質を持つお金です。このうち離檀料の位置づけは次のとおりです。
- 発生する場面:檀家関係のある寺院墓地の墓じまいで話題になるもので、公営霊園や檀家制度のない墓地では発生しないのが一般的です
- 金額:決まりはなく、目安は3万〜20万円程度とされています
離檀料の詳細は記事末尾の関連記事をご覧ください。
改葬に行政手続きが必要な理由(墓地、埋葬等に関する法律)
行政手続きは金額こそ小さいものの省略はできません。遺骨を別の場所に移す改葬には、法律(墓地、埋葬等に関する法律)に基づく手続きが必要です。
改葬(遺骨の移動)には市区町村長の許可が必要と定められています(墓地、埋葬等に関する法律)。要約:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」

撤去工事費が変わる主な要因
撤去工事費に幅が出るのは、工事の条件が一件ごとに異なるためです。見積もり金額に影響するとされる主な要因は次の4つです。
- 区画の広さ:撤去・処分する石材の量と更地に戻す面積が大きいほど費用は増える傾向
- 墓石の大きさ・構造:外柵や納骨室(カロート)の造りが複雑だと解体の手間が増える
- 立地・搬出経路:山の斜面や通路の狭い墓地など、重機やトラックが墓所の近くまで入れない場合は人力作業が増え、費用が上がりやすい
- 墓地の指定業者の有無:寺院や霊園によっては工事を依頼できる石材店が指定されている場合がある
上記は一般的な傾向の整理であり、個別の金額は現地の条件次第です。正確な費用は、実際に墓地を確認してもらったうえでの見積もりでしか確定しません。
あなたの場合はどこで差がつく?
| あなたのお墓の条件 | 効いてくる費目 | 次にすること |
|---|---|---|
| 寺院墓地(檀家関係がある) | 閉眼供養のお布施と離檀料(3万〜20万円程度)が加わる | 墓地使用規則を確認したうえで、寺院に相談する |
| 公営霊園・檀家制度のない墓地 | 離檀料は発生しないのが一般的 | 撤去工事費と新しい供養先の2費目に絞って比較する |
| 石材店が指定されている墓地 | 相見積もりが取れず、撤去工事費を比較できない | 見積もりの前に、墓地の管理者へ指定の有無を確認する |
| 山の斜面や通路の狭い墓地 | 人力作業が増え、撤去工事費が上がりやすい | 現地を確認してもらったうえで見積もりを出してもらう |
| 費用をできるだけ抑えたい | 新しい供養先の費用(30万〜100万円程度) | 合祀型を検討する。ただし合祀後は遺骨を取り出せない点を家族で確認する |
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墓じまい費用を安く抑える3つの方法

費用を絞り込む順番
方法1:複数の石材店から相見積もりを取る
撤去工事費は業者によって見積もりに差が出やすい費目です。1社だけの見積もりで決めず、条件の合う複数の石材店から相見積もりを取って比較してください。
方法2:新しい供養先を合祀型にする
新しい供養先の費用は30万〜100万円程度と幅があり、選び方しだいで総額が大きく変わります。供養先には永代供養墓・納骨堂・樹木葬などの選択肢があり、同じ種類でも埋葬のしかたで費用が変わります。
新しい供養先:合祀型と、個別に安置するタイプ
方法3:自治体の補助制度の有無を確認する
墓じまいや改葬の費用に関する補助制度の有無・対象条件・金額は自治体により異なります。「補助金がもらえる」と当てにするのではなく、お墓のある自治体の窓口で制度の有無をご確認ください。
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墓じまい(改葬)を選ぶ人は増えている
改葬の件数は厚生労働省の「衛生行政報告例」で毎年公表されています。この統計を集計した民間データによると、改葬件数は2024年度に約17.6万件で、この10年で約2倍に増えました。お墓の承継者がいない、お墓が遠方で管理できないといった事情から、墓じまいは特別なことではなくなりつつあります。
厚生労働省「衛生行政報告例」の集計によると、改葬件数は2024年度に約17.6万件で、10年で約2倍に増加しています(墓じまい事業者による民間集計)。要約:墓じまいパートナーズ「改葬件数データ」
よくある質問
墓じまいの費用は誰が払うものですか?
お墓を承継している人(祭祀承継者)が中心になって負担するのが一般的とされています。法律上の決まりはなく、実際には兄弟姉妹や親族で分担する家庭も多く、後のトラブルを避けるためにも、工事の前に負担の分け方を話し合っておくことをおすすめします。
見積もりより費用が高くなることはありますか?
あり得ます。納骨室の構造が想定と違った場合や、重機が使えず人力作業が増えた場合などに追加費用が発生することがあります。見積もりの段階で、追加費用が発生する条件と上限の目安を書面で確認しておくと安心です。
費用が用意できないため墓じまいせずに放置すると、どうなりますか?
費用が理由であれば、まず合祀型の永代供養墓を選んで総額を抑える方法があります。管理料の滞納が続くと、墓地の使用契約に基づいて使用権を失う場合があります。また撤去されるまでの管理料負担は続きます。費用を理由に放置するより、合祀型の供養先を選ぶなどで総額を抑えつつ、早めに手続きすることをおすすめします。
遺骨の数によって墓じまいの費用は変わりますか?
遺骨の数より、墓石の撤去工事費と新しい供養先の費用のほうが総額を大きく左右します。撤去工事費は区画の広さ・墓石の構造・立地などの条件で変わり、供養先の費用は、はじめから合祀されるタイプか個別に安置するタイプかなどの選び方で30万〜100万円程度の幅があります。遺骨の数を含めた個別の条件でいくらになるかは、石材店の見積もりと受け入れ先への確認で確定するため、複数の見積もりを取って比較してください。
お金がなくて墓じまいできない場合、費用を抑える方法はありますか?
3つの方法があります。①撤去工事は複数の石材店から相見積もりを取る(業者によって差が出やすい費目です)、②新しい供養先を合祀型にする(個別に安置する期間があるタイプより費用を抑えやすい一方、合祀後は遺骨を取り出せません)、③お墓のある自治体の窓口で補助制度の有無を確認する、の3つです。放置しても管理料の負担は続くため、総額を抑える形で早めに手続きすることをおすすめします。
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本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的助言・税務相談ではありません。個別の判断が必要な場合は税理士・行政書士・弁護士等の専門家にご相談ください。 記載の費用・相場は出典元の公開情報に基づく目安であり、実際の金額は寺院・霊園・業者により異なります。